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蛇(へび)とエネルギー

投稿日:2018年9月26日 更新日:

 

これまで馬→羊→艮(牛、寅)と考察してきました。

今回は巳(み)つまり蛇(へび)について探っていこうと思います。

へびは古来より神の化身とされてきたようです。

信仰の対象としての蛇

蛇に関する信仰と言えば「白蛇」が有名ですが、「白蛇」に限らず、洋の東西を問わず、蛇は古代から神の象徴とされてきました。原始宗教やシャーマニズムにおいても、信仰されており、このブログで扱っている「君もシャーマンになれる」シリーズを考えていく上でも重要なポイントです。
ちなみに、巫女として著名な「卑弥呼」は、古代朝鮮語で「ビミファ」と読まれ、ビミは「日」「光」、そして「蛇」の意味があり、ミファは神と言う意味があったと言われます。
つまり、卑弥呼は「日神」(アマテラス?)であり、同時に「蛇神」であったと言うことです。(※なお、るいネット投稿などにもありますが、卑弥呼の治めた邪馬台国は朝鮮半島にあったと考えられます。)
また、日本においては、神の語源も「蛇」カ「身」ミを基にしていると言う見方もあるぐらいで、原始的信仰心と切っても切れない関係にありそうです。(お正月の鏡餅も、本来は「蛇身(カガミ)餅」といい、とぐろを巻いた蛇を模したものであったとか。出典:民族学者 吉野裕子)
他に、日本における信仰では、八岐大蛇や大物主などが知られています。
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<やまたのおろち>
令始画帳よりいただきました
その他、世界に見られる「蛇」信仰を見てみると、以下のような事例があります。
〇中国神話
・女媧と伏義
人頭蛇身の神。人類を創り、文化を与え、洪水などの厄災から人々を守ったとされる。
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〇インド神話
・サラスバティ
日本で言う弁財天。水と豊穣の女神。もともと蛇神であったと考えられる。
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・ナーガ
人頭蛇身の精霊で、男女の交合からエネルギーを発生させ、生命を創りだすと言われる。
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〇ギリシャ神話
・アスクレピオスの杖
神話に登場する名医アスクレピオスの持っていた蛇の巻き付いた杖。
現在、医療・医術の象徴として世界的に用いられるシンボルマークとなっている。
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・ヒュギエイアの杯
アスクレピオスの娘のヒュギエイアが持っていた蛇が巻き付いた杯。
こちらは世界的に薬学のシンボルとして用いられる。
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〇オーストラリア神話
・ユルング
天候を司る虹蛇で、医術や未来予知の力、恵の雨を降らせる力を持つとされる。

 なぜ蛇が信仰されてきたのか

蛇が信仰されてきた背景には、一般的に以下のような理由が上げられ、世界各地の原始信仰において「豊穣と生命力の象徴」として、信仰されてきたと考えられています。
・眠らず、脱皮して若返る(ように見える)、強い生命力がある
→生と死を超越した存在と考えられた
・水陸さらには木の上まで、どこでもかつ素早く移動できる。
→あの世とこの世の往来さえ可能ではないかと考えられた
・強い毒を持つ一方で、薬としても用いられた。
→生命、医学・薬学の象徴と考えられた
・独特の姿・形
→川の姿に重ねられ、川の流れや天候を支配する水神、大地母神として考えられた
なお、蛇の光を照り返す鱗身や閉じることのない目を鏡と見立て、太陽信仰と結びつける地域もありました。先述した「卑弥呼」が「日神」であり「蛇神」であったと言う背景には、この蛇と太陽信仰との結びつきがあったようです。

蛇の姿はその形状と独特の質感から、男根、剣、金属と結びつけられて男性神とされる一方で、生命や豊穣を司るものとして女性神と見られることもあります。これが、中国の女媧や伏義の例やナーガの男女混合などに表れており、日本における「しめ縄」も、蛇の交合を擬したものであると言われています。(ちなみに蛇の交尾は凄まじくエネルギッシュで、何日間も連続で交わるのだとか・・・)
このように「蛇」は生命の象徴・豊穣の象徴であると同時に、「性」の象徴でもあったのです。(「性」は生命エネルギーそのものとも言えるので、当たり前と言えば当たり前です)

日本の八岐大蛇やギリシャ神話のヒュドラ・ゴルゴンなど、恐怖の対象として描かれる事例もありますが、これらは時に氾濫する川の流れを支配する自然神・水神への畏敬の念を、後の支配部族が自部族に都合の良い神話として編纂する中で、単なる恐怖の対象に矮小化した事例であると考えられます。
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<ヒュドラとゴルゴン>

完全性を表す「ウロボロス」

ギリシャ・ヘレニズム・中国、ヒンドゥー神話・エジプト神話・北欧神話・アステカ神話などの古代文明・古代神話には、己の尾を咥えて環となった蛇のシンボルが登場します。
古代ギリシャの哲学者達は、このシンボルを「ウロボロス」と呼びました。
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<世界各地のウロボロス>
もともと生命力の象徴として考えられてきた蛇が、自らの尾を食べて環状となることで始まりも終わりも無い「完全なもの」としての意味が持たされており、他にも永続性・始原性・無限性・不死などを表すものとして、多くの文明・神話で用いられています。
このウロボロスは、蛇を象徴とする生命信仰の流れの中で生まれてきたものですが、原始的な生命信仰(自然・生命に対する畏れと感謝)から、観念的な理想像の追求(完全性・不死性への憧れ)に傾いていると捉えられます。
古代文明・古代私権国家は、略奪闘争の繰り返しの果てに形成されていきますが、この戦乱の中で、原始的な生命信仰が戦乱を駆逐する絶対力や、王権の完全性・永続性へと観念操作されて行ったのでしょう。

生命エネルギーを表す「渦巻き」紋様と蛇信仰

以上のように、人類史の中で蛇は生命の象徴と捉えられてきましたが、この生命観についてもう一歩突っ込んで追求して見たいと思います。
人類の生命観・生命(エネルギー)崇拝についての根源を遡ると、「渦巻き」紋様にたどり着きます。縄文土器の模様がこの一例ですが、日本に限らず、世界中の土器や遺跡に渦巻き紋様が見られます。アムール土器・アイルランド グレンジ遺跡・クレタ島 ファイストス円盤などが有名ですが、各地の未開部族の化粧や伝統衣装などにも渦巻き紋様を見いだせます。
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<縄文土器とアムール土器>
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<アイルランド遺跡とクレタの円盤>
なぜ、生命エネルギーの象徴として「渦巻き」紋様が用いられたのか?
それは「渦巻き」が、自然界におけるエネルギーの流れを示す=自然の摂理そのものであるからと考えられます。
(重力と公転・自転運動が生み出すエネルギーの流れ)
宇宙規模では銀河、地球規模では台風・竜巻・渦潮・潮目・川渦・風の流れなど、生物では巻貝・カタツムリの殻・アロエの葉・・・全て渦巻き模様を描きます。
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<左から渦巻き銀河、台風、オウムガイ、アロエの葉>
また、地球上での等角航路(一定の方角で進んだ軌跡)も渦巻きとなり、胎児が産道を通るときも螺旋運動をします。このように、自然界におけるエネルギーの流れは、渦巻きを描くことが多いのです。
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<等角航路>
太古の人類は多くの自然現象から、渦巻き状のエネルギーの流れを観念として見出し、自然への畏怖と生命への感謝の念を紋様として表したのでしょう。

この生命エネルギーの象徴としての渦巻きに、渦巻き状にとぐろを巻き、強い生命力を持つ蛇の姿を重ね合わせたことが、自然神としての蛇信仰へと繋がっていったのではないでしょうか。そう言う意味で、蛇信仰は最も古くから存在する自然神信仰であると考えられます。

まとめ

以上、蛇信仰について歴史を追ってまとめてみると、以下のような変遷となると考えられます。

自然への畏怖と生命への感謝の念の象徴=渦巻き紋様
                  ↓
・(渦巻きと蛇の姿を重ね合わせた)自然神としての蛇信仰
                  ↓
・略奪闘争を経て、完全性・無限性を表す象徴としての神格化(ウロボロス)

この流れで見たとき、特殊な事例となってくるのがユダヤ・キリスト教です。
ユダヤ・キリスト教では、蛇は悪魔の象徴であり狡猾さの象徴とされ、旧約聖書においてイブを騙し、罪の林檎を食べさせます。(ちなみに旧約聖書で最初に登場する動物が蛇です)
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原始的なヘブライの信仰を見ても、蛇を自然神として信仰していた形跡は見られず、最初から悪魔として扱われています。
この要因としては、ヘブライ人が住んでいた地域は乾燥地帯で農耕民族ではなかったこと、各地への移住が続いたことから、川の存在が豊穣の象徴とならず、(川・水に対する)自然神信仰が生まれなかった為であると考えられています。
しかし、同じく乾燥地帯に住み、移住が続いたアーリア人などにも蛇神信仰は見られることから、これだけが原因とは考えられませんし、何より悪魔にまで見立てる説明になりません。
ユダヤ・キリスト教は現世、すなわち現実世界での生を否定し、性を否定した宗教です。
強烈な現実否定・性否定の意識こそが、世界中で生・性の象徴とされてきた蛇神信仰を否定し、悪魔にまで見立てた意識の根幹にあるのではないでしょうか。
以上、本日は「蛇にまつわる世界の伝承・蛇信仰」について見てきましたが、調べてみると実に奥深い世界が広がっていました
東日本大震災から満2年を向かえる本年は、巳年にちなんで生命への感謝を深め、新時代を築くべく取り組んでいきたいと思います。

http://www.seibutsushi.net/blog/2013/01/1357.html

前回の記事に続き、ここでも「封印」の歴史が、、

鬼門と艮(ウシトラ)の金神

もう一つとても興味深い内容の記事を発見しました。

人体の艮の金神(クンダリーニ神)であり、朱砂王(すさのおう)であるスサノオはイコール「猿田彦大神=牛頭天王=温羅=天日矛etc」という公式となります。

古事記において、そのスサノオの記述に「イザナギの禊(みそぎ)の最後に生まれたアマテラス、ツクヨミ、スサノオの内、海を治めるように命じられたスサノオだけは、父の言うことに耳を傾けず、朝も泣き夜も泣き、あごのヒゲが長く伸びて胸に届くほどになっても、一日中はげしく泣き続けた」とあります。

このスサノオの顎髭(あごひげ)とは仙骨の最下部にある尾骨のことだと解釈できます!

スサノオを人格神としてではなく、エネルギー(クンダリーニ神)として捉えて下さいね。

顎髭が胸にまで伸びたとは尾骨が伸びたということではなく、尾骨からのエネルギーが胸(ハートチャクラ)にまで達したことの比喩です。

顎(あご)は飛魚の別名(アゴ)でクンダリーニを暗喩するということは記しました。顎という漢字の「咢」には大きな声で驚かすという意味がありましたよね。

髭(ひげ)を「此・七七(陰陽和合・七夕)と長(ナーガ・蛇)と彡(三・輝き)」の合字と見れば、顎髭は「三匹の蛇が和合してクンダリーニが大音声で起動する」と読めます。

昼も夜も泣き続けたとは、温羅が「十三年間、牛(=仙骨)のような声で唸り続けた」ということと同義です。温羅=スサノオですからね。

すると、吉備津神社の御釜殿の八尺下に埋められた首はスサノオの首ということにもなります。

それは、実際の頭骸骨などではなく、大地のエネルギーのスイッチのようなものだと思います。茅葺宮=かやぶきのみや=伽耶武器宮=栢噴宮、栢(クンダリーニ)、仏陀伽耶(ブッタガヤ)=釈迦の悟りの地、つまり、吉備津宮のある吉備中山には、大地のクンダリーニを起動させ、ミロク世界を開く何か(武器)が埋められていると解釈できます。

スサノオ=温羅(艮御崎神=猿田彦大神=牛頭天王)はこの世の大掃除をする艮の金神・疫神でもありますから、吉備の中山はそうした役割を担う地上における重要なポイントと言えるのかも知れません。この吉備の中山(ナーガ山)、古代には島だったのですよ。

治めるべき海とは人体では気海丹田です。黄泉(よみ)とはクンダリーニ起動により「艮(丑寅)の金神=クンダリーニ」が発動して鬼門が開くことにより交通が始まるあの世のことです。あの世との連絡のスイッチが仙骨にあると理解すればよいでしょう。浄化された方は黄泉還(甦・蘇)ります。更に生きる(甦)。蘇民将来です!

イザナギの禊(みそぎ=三十気=十三気)とはクンダリーニ(十三気)昇華のことで、それによりスサノオはイザナギの鼻から生まれました。鼻は両目の間にあり、左右に穴がありますよね。この左右の鼻の穴や左右の両目がイダー管・ピンガラ管で陰陽を表します。

その中間の鼻は背骨のスシュムナー管に割り当てられ、左右を統合する中道であり、メインの気道ということになります。

高い鼻(天狗・象)は猿田彦大神のシンボルですから、猿田彦大神はスサノオでもあります。鼻骨=背骨と解釈すればよいと思います。

されば、右目の天照大神は陰陽の陽ですから、女神というのは有り得ない話なのですね!

女神の天照大神とは作られた神であり、真の天照大神はスサノオ(猿田彦大神)となります。天照大神とは霊界太陽であり、悟りの世界の大光明の象徴なのです(大日如来・阿弥陀如来・ミトラ)。

なので、人為的に創作された神を日本の最高神に置くことは、国の乱れの原因でもあります。嘘の神を筆頭に置いているのですから、トップダウンで嘘の罷り通る世の中となり、それが世の乱れを生み出します。

真の天照大神とは陰陽和合神ですから、性差を持ちません。平等であり、男神にも女神にもなり得ます。なので、瀬織津媛は不動明王などでも表されるのです。瀬織津媛と猿田彦大神の陰陽が和合してはじめて天照大神となるのです。

国津神(くにつかみ・クズ)とは、人体の下腹部(クンダリーニ)との解釈もできます。そのクズの神を表に顕す(昇華)ことにより、始めて、天と地が通じるのだと考えます。

そのことが、封じられて来たのがこれ迄ですが、やがてその封印は切られることになるでしょう。なので、浄化が必要なのですよ。自分は、神の戯れ(リーラ)の終焉は近いと考えます。

https://ameblo.jp/8484yogi/entry-12021031061.html

 

最後に超おすすめの映画をご紹介。

「thrive(スライブ)」

是非!!

 

 

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